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ISEV2026 にて共同研究成果を発表

  • 4月26日
  • 読了時間: 2分

BioPhenoMA Inc. は、早稲田大学との共同研究成果を ISEV(International Society for Extracellular Vesicles)2026 にて発表しました。本研究では、抗がん剤 5-FU によって誘導される小型細胞外小胞(sEV)に含まれる GRP78 に着目し、当社独自の高感度測定技術 TN-cyclon™ を用いてその微量定量と機能解析を行いました。5-FU 処理が sEVの分泌内容にどのような変化をもたらし、腫瘍細胞の性質に影響を与えるのかを明らかにすることを目的としています。


■ 発表演題

Effect of small extracellular vesicles from 5-FU-treated human gastric cancer cells on cancer stem cell-like properties 

Akane Sato, Uno Oi, Ming-Wei Lin, Etsuro Ito


■ 発表概要

本研究では、胃がん細胞株 AGS および MKN45 に 5-FU を投与し、培養上清から小型細胞外小胞(sEV)を単離して解析しました。TN-cyclon™ による高感度測定の結果、5-FU(50 µM)処理細胞由来のsEVでは GRP78 濃度が未処理細胞の約3倍に増加していました。これらのsEVを未処理細胞に取り込ませると、細胞生存率や遊走能が向上し、ALDH1 活性の上昇とともに PI3K/Akt 経路の活性化が示唆され、受容細胞が幹細胞様特性を獲得することが確認されました。


■ まとめ

本研究は、5-FU 治療がGRP78を豊富に含むsEVの分泌を促進し、それが周囲の腫瘍細胞に取り込まれることで悪性化を助長する可能性を示しています。GRP78を標的としたsEV 伝達機構の制御は、薬剤耐性や腫瘍進展を抑制する新たな治療戦略となり得ることが示唆されました。



 
 
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