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研究公募企画
実検体タンパク質ダイナミクス・オープンチャレンジ 2026
— 実検体の“構造”と“タンパク質の居場所”を踏まえて解析する新しい研究アプローチ —
株式会社BioPhenoMA
2026年3月
1. 企画の趣旨:
実検体で“何が起きているか”を直接捉えるための新しい研究基盤を開放します。
がん、感染症、神経変性疾患、代謝疾患などの研究では、
「実際の検体で、タンパク質がどこにいて、どう変化しているか」 を直接捉えることが求められています。
しかし従来技術には、以下のような根本的な課題がありました。
• 実検体をそのまま測るとノイズが多く、微量タンパク質が見えない。
• 前処理すると、細胞・膜・エクソソームなどの“構造”が失われ、外側と内側の違いが分からなくなる。
• 高感度技術は、細胞や膜などの“構造を含むサンプル”では測定原理が成立しない。
• 顕微鏡は動きは見えるが、定量できない。
→ 実検体で「タンパク質がどこに存在し、どう変化したか」を定量できる技術は存在しませんでした。
顕微鏡では“動き”は見えるものの、定量できずn数も取れません。
一方で高感度技術は構造が壊れるため“動き”が見えません。
この“間”を埋める技術が存在しないことが、実検体研究の最大のボトルネックでした。
BioPhenoMAは、
実検体の“構造”を踏まえて扱える前処理技術 と
タンパク質が“外側(膜)”と“内側(内腔)”のどちらにあったかを分けて測定できる分画技術 を核に、
超微量定量(TN cyclon™)を組み合わせた
“実検体ダイナミクス解析”という新しい研究基盤 を構築してきました。

2. BioPhenoMAの本質:
測定ではなく“現象解明のための研究設計”。
TN cyclon™は高感度ですが、
BioPhenoMAの価値の中心は“測定”ではありません。
本質は以下の3点です。
① 実検体の“構造”を踏まえて扱える前処理技術
血液・尿・唾液・喀痰・エクソソームなど、細胞や膜を含む実検体をその特徴を踏まえて適切に処理し、
測定可能な状態に導く技術。
② エクソソームの“外側(膜)”と“内側(内腔)”を分けて測定できる分画技術
エクソソームを構成する外側(膜)と内側(内腔)を分けて測定できる ため、
タンパク質がどちらに存在していたかを区別して解析できる。
③ 研究テーマに応じて最適な前処理・分画・測定プロトコルを設計できる能力
研究目的に応じて「どの前処理をどう組み合わせれば、実検体の特徴を踏まえて解析できるか」を設計できる。
→ この3つが揃って初めて、“実検体ダイナミクス解析”が成立します。
BioPhenoMAは“測定屋”ではなく“現象解明の共創パートナー”です。
私たちが目指しているのは、実検体で生命現象を捉えるための“研究インフラ”を社会に提示すること です。
3. 象徴的な3つの事例(論文化された成果 × 派生研究の可能性)
以下の事例はすべて論文化されており、
BioPhenoMAの技術が“現象解明”に使われてきた証拠です。
① がん × エクソソーム(GRP78)
https://doi.org/10.1016/j.ab.2022.114831
何ができたか
• 抗がん剤投与後、がん細胞が放出するエクソソームの外側と内側を分けて測定し、治療抵抗性に関わるタンパク質の変化を可視化
• ステージ進行に伴うGRP78の内側蓄積を実検体で確認
派生研究の可能性
• 抗がん剤の作用・副作用メカニズム解明
• 新規CDx候補の探索
• がん微小環境の動態解析
② 感染症 × 生菌判定(MPT 64)
https://doi.org/10.1016/j.ebiom.2020.103007
何ができたか
• 結核治療の効果判定を“数週間 → 1時間” に短縮
• PCRでは死菌も検出するが、TN cyclon™は生きた菌だけが放出するタンパク質を検出
派生研究の可能性
• 他の細菌感染症の迅速判定
• 抗菌薬の効果モニタリング
• 生菌・死菌の識別技術
③ 尿・喀痰など、従来技術では“微量タンパク質の測定が難しかった”実検体での解析
https://doi.org/10.1136/bmjdrc-2019-000661
何ができたか
• 従来の高感度免疫測定では検出が難しかった尿・喀痰・咽頭拭い液などの実検体で、pg/mLレベルのタンパク質を測定
• 非侵襲検体で病態の初期変化を捉える研究に発展
派生研究の可能性
• 呼吸器疾患の新規バイオマーカー探索
• 非侵襲的検査の開発
• 実検体を使った創薬研究
4. 公募企画の内容:
実検体研究の課題は、技術だけでは解けず、実際の研究テーマを持つ研究者との共創が不可欠です。
実検体研究の現場では、「局在 × 微量 × 動態」を同時に扱えないという構造的な課題が続いています。
この課題を、研究者の実際のテーマを通じて可視化し、新しい研究基盤の可能性を社会に示すこと、
それが本公募の目的です。
研究者の“困りごと”を募集し、実検体研究の新しい可能性を可視化します。
【BioPhenoMAが提供するもの】:
• プロトコル相談(メール・オンライン)
• TN-cyclon™に必要な試薬の提供(研究内容に応じて)・・・国内受渡しのみ
•
【研究者の方に用意いただくもの】・・・実験はご自身で行って頂きます。
• 抗原・抗体
• サンプル
• 実験の実施
•実験結果は実験終了後、BioPhenoMAにご共有下さい(社外公開いたしません)。結果の権利は研究者に帰属します。
*ご要望に応じNDA等の締結も可能です。
本企画は、研究者とともに“実検体ダイナミクス解析”という新しい研究インフラを共創する取り組みです。
【運用フロー】
• 応募方法:メール(info@biophenoma.com宛に応募フォームを添付して下さい)
• 応募フォーム:Word
• 採択:随時(上限5件)
• 実験:研究者自身が実施
• 実験結果:BioPhenoMAのみに共有(社外公開なし)
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